未来を生き抜きたい。ものは壊れる人は死ぬ。
だからこそ、だからこそ信じられない全てを信じたいと思っている。
この人は、と思った恋人の甘い言葉も、ある程度約束された未来も、50歳までには死んでやるという私の野望も嘘だと言っていられれば安心していられる。
この人の体温がいつかは消える。私がいつかこの人を愛せなくなる。考えたくなくて、今ある幸福だけ贅沢に抱きしめていたいだけで。
唇は暖かいままで、永遠に別れてしまうことなんて容易い世界で、愛はわからないままでそれでも一緒にいられたら。幸福すぎて受け止めきれない。
全部お酒でごまかして生きているだけです。