ひっそりとした日記です。生きていきたいの叫び。

兎にピアス

身体にタトゥーを入れた。入れ墨なんて立派なもんじゃないけど。

タトゥーもピアスも身体中バチバチのお兄さんに入れて貰った。

自分の身にカッターの刃を入れる時より孤独ではなく、ニードルで耳の軟骨をぶち抜く時より痛くなかった。むしろ痛みは心地よくあった。

胸の中央は骨が出ているので痛みは感じやすい。けれど、入れて貰った夜のうちからベッドで次の図案をピンタレストで探すくらい、なんだか夢中になってしまった。

台に身体を横たえて、彫刻をしてもらうように、身体に絵を入れてもらう感覚は、まるで自分が材料になってまな板の上で調理されるような感覚は、ライオンに伏された捕食対象みたいな気分だった。

私は全然若気の至りなんて思っていない。どうせ死ぬならやりたいことやってみたいだけ。好きに生きて、好きな時に死にたいだけ。だけど普通の会社員をして、現実も見て生きているという事実があるだけ。欲張り。生きていくのは現実を見るってことだから、だったら少しでも呼吸しやすくいたい。この身体も好きになりたいだけ。

 

次は何を彫ろうか、次はどこにピアスを入れようか、思案の楽しみは少しばかり続きそう。